軟骨分化の分子機構に関する研究



 大部分の骨は、胎生期にまず軟骨として形成される。器官形成の過程で、未分化な間充織細胞の凝集を経て分化する軟骨細胞は、脊柱を作る椎骨や四肢骨の原基を形作る。軟骨性骨原基では、軟骨細胞がまず特異的な細胞外マトリックスを産生しながら旺盛に増殖する。やがて、成熟を遂げた軟骨細胞は肥大化して細胞周囲のマトリックスを石灰化する。すると、それまで無血管に保たれていた軟骨組織に血管が侵入する。この血管侵入を契機として、軟骨は骨に置換される。本研究室では、マウスの胚性腫瘍細胞由来のクローン化細胞株ATDC5を用いて軟骨の初期分化から石灰化に至る終末分化を再現するin vitro軟骨分化モデルを構築した。本培養系を用いて、軟骨分化の分子機構の解析遺伝子発現プロファイリングによる軟骨分化制御因子の検索・同定を行っている。