業績・Publication

これまでの研究成果の概要
  • 細胞遊走誘導活性が強いケモカインファミリーに属するサイトカインCXCL12 (SDF-1/PBSF) の生理的受容体が、HIVの宿主側受容体でもあるCXCR4であり、これらが骨髄への未分化造血細胞(長澤ら,1996)や造血幹細胞(荒ら,2003)の定着(ホーミング)、造血幹細胞の自己再生と維持(杉山ら,2006)、Bリンパ球(長澤ら,1996、栄川ら,2001)やpDC (小原ら,2007)やNK細胞 (野田ら,2011)の産生、心血管形成(橘ら,1998、荒ら,2006)などの発生現象に必須であることを見出しました。
  • 骨髄内でCXCL12を高発現する細網細胞(CAR細胞)を同定し(常世田ら,2004)、これがBリンパ球(常世田ら,2004)、造血幹細胞(杉山ら,2006)のニッチ細胞である可能性を示しました。
  • CAR細胞が脂肪・骨芽細胞前駆細胞であること、骨髄のCXCL12とSCFの主たる産生細胞であること、造血幹細胞やBリンパ球、赤血球前駆細胞のニッチとして必須の役割をはたすことを明らかにしました(尾松ら,2010)。
  • CAR細胞の発生および維持に必須の転写因子としてFoxc1を同定し、Foxc1が造血に必須のサイトカインの産生を誘導すること、CAR細胞の脂肪細胞分化を抑制していることを明らかにしました(尾松ら,2014 )。
研究成果の世界の研究動向における位置づけ
  • ケモカインが発生現象に必須であることをはじめて見出しました。
  • 造血細胞の骨髄への定着(ホーミング)に必須であるサイトカインをはじめて明らかにしました。
  • 造血幹細胞の維持に必須の骨髄由来のサイトカインをはじめて明らかにしました。
  • Bリンパ球の発生に最も初期から必須であるサイトカインをはじめて明らかにしました。
  • 骨髄内で造血幹細胞や造血に必須のニッチ細胞をはじめて明らかにしました。
  • 骨髄の造血幹細胞ニッチ細胞の形成と維持に必須の転写因子をはじめて明らかにしました。
  • 臓器特異的な血管形成に必須のサイトカイン、血管形成に必須のGPCRを用いるサイトカインをはじめて明らかにしました。

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