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現在の研究について

基礎研究

ヒトの体はそれぞれの組織によって多様性をもっています。そのため、埋め込む人工材料も組織に適した、あるいは再生に適した材料を選ぶ必要があります。これまでの私たちの研究の蓄積が現在の組織工学の発達に寄与しています。

合成高分子
天然の素材である木綿、絹、木材にかわって合成材料であるナイロンやポリエステルなどプラスチックが衣料品や建材として使われています。これらは丈夫で加工しやすく変化しないため、注射器や点滴のボトルやチューブの他、生体内に入る手術用の糸などにも広く応用されています。この合成高分子材料の生体適合性の研究を続けています。
生体内吸収性合成高分子
 水に濡れるとだんだんに溶けてゆくプラスチック(高分子材料)があります。このうち乳酸やグリコール酸など体の中で分解吸収されるプラスチック素材でできた糸や板などは体の中で安全に溶けてしまうため、抜糸の必要がありません。このほか当研究室では肋骨をつなぐピン、胸の変形を直す手術につかうプレート、縫合補強材を開発して、これらは現在広く臨床で使われています。
天然コラーゲンと合成高分子の複合体
 コラーゲンは体の中で細胞と細胞の間を埋める蛋白質で、皮膚や軟骨をはじめ体のあらゆるところにあり、体の構成成分で一番量の多い物質です。このコラーゲンは本来、生体に存在する物質であるので体になじみやすく、しかも細胞がその上で再生、分化する信号まで出しています。このため、人工臓器を作る素材として広く使われていますが、コラーゲンだけでは強さや成型加工や体内での形状維持が難しいことがあります。そこで、優れたしなやかさや強さを持つプラスチック(合成高分子)とこの天然コラーゲンを組み合わせることにより各々の持つ特性を引き出すこ とができることを確かめこれを応用した埋め込み型の人工臓器を作っています。

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